日本子ども家庭福祉学会 -Japan Society of Child and Family Welfare-

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リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.17

リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.17

特定非営利活動法人らぽーる 長尾美香 今から7年前、息子が高校1年生の時に学...

特定非営利活動法人らぽーる 長尾美香


今から7年前、息子が高校1年生の時に学校に行けなくなり、ひきこもり状態となりました。そこから私は、子供と向き合うこと、そして自分自身と向き合うことが始まりました。
その後息子は高校2年の秋に転学し、更に苦脳な毎日を親子で過ごしていましたが、ある日突然息子は将来の夢を見つけ、それを叶えるために大学に入学致しました。大学では学業はもちろんのこと、止まっていた発達を巻き返すように身に付けていき、今春大学を無事に卒業致しました。

そして、私は子供のひきこもりや大学生活を見守る中で、私自身に発達障害(ADHD)があることも知りました。子供の頃の私は、いくら勉強しても良い成績は取れない、原因の解らないイジメやからかいにあい、とうとう自分は存在価値の無い人間なのだと思うようになっていました。自己肯定感の低さから、無意識のなかで自分を否定しながら生きていた事にも気付き、その生きづらさを私は心理学や心理療法を学びながら自身を癒していきました。

いま世の中では【発達障害】【不登校】【ひきこもり】という言葉だけが一人歩きをしています。人と少し違う所がある、一般的ではない、少数派だけなのに、出来ないこと苦手なことばかりに焦点があたってしまい、秀でている部分や光り輝く才能の部分は残念ながらあまり注目されていません。私達にとって人と違いがあることは普通であり、それがありのままの私なのです。もしも子供のころの私に障害の理解や、親や関わる人から適切な支援をうけていたならば、今よりもっと幸せな人生を歩めていたことと思います。

現在私は、過去の自分と同じように悩み立ち止まっている発達障害や不登校ひきこもりの親子の居場所活動を行っています。そこでは母親に向けての癒しやトレーニング、そして子供達には物作り活動や学習支援を行っています。
今後も「私は素晴らしい才能を持っている!」「ありのままのわたしが大好き!」「あなたはいるだけで価値がある」自分の思いや自分の体を大切にできる子供達を一人でも多く増やしていくために自分に今できることを続けていきたいと思っています。 

NPOらぽーるHP  http://npo-rapport.com

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