日本子ども家庭福祉学会 -Japan Society of Child and Family Welfare-

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リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.16

リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.16

阪南福祉事業会 岸和田学園 谷 俊英  私は児童養護施設で里親支援専門相談員と...

阪南福祉事業会 岸和田学園 谷 俊英

 私は児童養護施設で里親支援専門相談員として従事しています。仕事柄、日頃から里親さんや入所児童の保護者さんと関わることが多く、子育ての苦労話や悩み、困っていることなどの相談をよく受けます。また、私はコモンセンスペアレンティングというペアレンティングプログラムのトレーナーの資格を持っており、ちょくちょくと幼稚園の保護者さんや地域の保護者さんたちにコモンセンスペアレンティングの研修を行うことがあります。その際にも子育てに関する悩みや困りごとを保護者の方々から聞きます。
 子育てについての悩み事や困りごとを聞いていると、社会的養護に関わる養育者さん達も一般のお母さん達も悩んでいることや困っていることは同じだと感じ、子育ては一筋縄でいかないものであることがわかります。
 子育てに悩みや不安を感じている養育者の方々が少しでも子育て負担を軽減できるように、また児童虐待の防止に少しでも役に立てばと思い、私はコモンセンスペアレンティングを研修会や講演会を通じて養育者の方々に伝えています。中には「非常に役に立った」や「帰ってからすぐに実践したい」などの肯定的な意見を聞くことができ、自分のしていることが少しでも役に立っていると実感することがあります。
 その反面、研修会や講演会の時に「このような伝え方でいいのか」「もっとわかりやすく伝えることができたのではないか」と自分自身の力に疑問や不安をいつも抱いてしまいます。しかし、参加者の方々の意見を聞いたり、諸先輩の先生方の意見を聞いたりすることで、その不安や疑問を和らげることができています。それは同じ気持ちや思いを共有している人たちと「繋がる」ということが大きな要因であり、成長に結びついているのではないかと私は考えています。
 今後もこの「繋がる」という意識を大事にし、日々精進してまいりたいと思います。

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