日本子ども家庭福祉学会 -Japan Society of Child and Family Welfare-

サイト内検索:
リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.9

リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.9

湊川短期大学 杉山宗尚 保育士養成校である本学に勤めてもうすぐ1年になりますが、...

湊川短期大学
杉山宗尚

保育士養成校である本学に勤めてもうすぐ1年になりますが、それ以前は、児童養護施設で14年間働いていました。施設現場では多くのことを学ばせていただきました。それは、児童養護施設で暮らす子どもたちの思いや、施設職員として子どもたちにどのようにかかわるべきか、また施設養護に必要なことはなにか、など言い切れないほど多くのことです。

その中で、特に重要だと学んだことは、「人とのつながり」を教えることです。私が勤めていた児童養護施設をはじめとする社会的養護のもとで生活している子どもたちの中には、人に対する信頼を失う経験をしてきている子どもたちもいます。その子どもたちが再び、人に対して信頼ができるようになるためには、まず傍にいる施設職員との関係を構築しなければなりません。身近な存在である施設職員との信頼関係ができ、愛着関係が形成されることで、大人や他の人を信頼できようにもなっていきます。さらに、その子どもたちが将来自立していくにあたって、誰かに頼るということも大切になってくるので、子どもたちに人とつながっていく大切さを教えていく必要があると思います。

子どもたちと愛着関係を形成し、「人とのつながり」の大切さを教える役割は、保育士をはじめとする施設職員の役割です。そのためにも、私は養成校で保育士を養成するにあたって、学生が「人とのつながり」を大切にできるような心を育むことができるに努めています。私自身、施設現場で職員をしていた時も、現在保育士養成校の教員をしているのも、すべて周囲の人からの支えや手助けのおかげで、なんとかやってこられているのだと思っています。そのため、「人とのつながり」を大切にしなければという思いで生きています。

まだまだ養成校教員としては未熟者ですが、一人でも多くの熱い心を持った保育士を養成できるように努力していきたいと思います。

このページのトップへ