日本子ども家庭福祉学会 -Japan Society of Child and Family Welfare-

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リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.2

リレー随想 ~会員および現場からの声 vol.2

日本子ども家庭総合研究所子ども家庭福祉研究部 非常勤研究員 NPO法人社会的養護...

日本子ども家庭総合研究所子ども家庭福祉研究部 非常勤研究員
NPO法人社会的養護の当事者参加推進団体日向ぼっこ 地域生活支援員
東洋大学大学院福祉社会デザイン研究科博士後期課程
永野 咲

 これまでの研究生活を振り返ると、多くの縁に支えられていたと強く感じる。
学部時代、児童養護施設での実習をきっかけに、社会的養護の課題について考えるようになった。何より強く感じたのは、何の責任もない子どもたちが、傷つきや分離を体験して尚、厳しい状況にいるという不条理だった。
 この課題に取り組んでいこうと大学院進学を決心し、当時東洋大学大学院教授だった髙橋重宏先生の研究室を初めて訪れたのが、2006年6月2日だった。髙橋先生には、多くの機会を与えていただいた。周囲に私を紹介してくださるときには、決まって「明るくて元気な子だから(お酒も良く飲むし)、よろしくね。」と肩を叩いてくださった。「良く頑張る子だから」とも言ってくださった高橋先生が、2011年12月8日急逝された。
 約5年半の間に、見える景色も少しずつ変わってきた。社会的養護も大きな変革期の中にあると感じている。
 髙橋先生からいただいたつながり、そこから広がる多くの縁に感謝しながら、社会的養護のもとで生活する子どもたち、生活したひとたちの抱えさせられたしんどさに向き合い、これからも「当事者」のみんなと活動・研究を重ねようと決意を新たにしたい。

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